【新規ビジネスコンサルタント 佐藤貴史のブログ】
徐々に拠点を増やし気が付いたら9台の車両運営(MAXは12台)
運営してみると 恐ろしいほど 気が狂うほど 大変でした。
何が大変って この3つ
① 車のバッテリーが上がると車載機器が機能しなくなる
② 予約システムの通信やサーバーのトラブルがあると
車のドアが開かない 車のエンジンがかからないなどのトラブルが発生する
③ 車の清掃 給油 が・・大変
まずは①のバッテリー上がり。車載機器自体に電源が必要なので車のバッテリーから電源引っ張ってます。その為、普通の車より車載機器をつけるとバッテリーが上がりやすくなります。頻繁に使われていれば問題ないのですが1週間程度利用がなかったりするとバッテリーが上がります。バッテリーが上がると、お客さんが車に乗ろうと思ってもドアが開きません。利用できません! もうそうなったら地獄です。平謝りです。
土日に旅行で利用しようと予定した、ご家族の方が使えない時など、どうしてくれるんだ・・・ほかではもうレンタカーも借りれないし この旅行電車で行くことになった!家族4人分の電車代負担しろ! などと言われるようなこともありました。勿論 負担しました。涙
最終的には定期的に システムから車両にコマンドを配信し 車載機器が反応するかどうかをテスト。反応すればバッテリーOK 無反応なら バッテリー上がりで即車両へ急行する。みたいな感じにしました。
ただ夜にバッテリー上がりの車を認識して、その車に翌朝予約が入ってたりするともう 何時だろうが 車両に行かなければいけない・・そんな感じでした。
次は②通信トラブル&サーバーダウン 当たり前ですが車を利用できなくなりま
す。ちょっと説明するのが面倒なんですが、初期のカーシェアシステムでは
利用するとき通信を使い鍵の解錠を行っていました。携帯画面に利用開始の表示
か出てそれを押すと鍵が開くシステム。ただ それだとその時通信が混雑してたりするとエラーになったりします。携帯電話って一度かけても 電話かからず
再度かけてつながることとかあると思いますが、利用者の方 一度携帯画面の
利用開始を押して車両の鍵が開かないと すぐエラーだということでコールセンターに連絡してこられます。まあ 当然ですよね。
たまにあったのは 利用開始を何度も何度も押して、コマンドをサーバー側に送りすぎてサーバー側がダウンしてしまい、全車両が使えなくなるなんてこともありました。当社も最終バージョンではそこまで改良しましたが、タイムズさんとかはカードで開けるモデルですが、あれは 予約が入った際に その予約者が保有するフェリカカードの番号を車載器に送信してます。OO月OO日OO時OO分
Aさんが利用する。みないな感じ。車載端末側に情報を事前に送り、当日カード
をかざせばドアが開くようになってますよね。当社も最終的にはそこまで改良しました。③ですが 基本給油はお客さんがやってくれたりもしたので問題なかったですが、清掃が結構大変。週末利用されますから 毎週月曜日は9台の車両を清掃します。まあ 大変 本当にめんどくさかった。1日がかりでした。
いろいろ書きましたが、カーシェアを自社運営したノウハウでシステムを
どんどん改良していきましたが、想定外なことが次から次へと起こり
常に問題を抱え続けていたので、この時期 運営していた2009年~2012年
は本当に精神的に大変でした。
サーバーダウンするんじゃないか? バッテリー上がってんじゃねーか?
夜も寝られず ゆっくり酒も飲めない みたいな感じで本当に参ってました。
謝ってばっかりでしたね・・・・涙
次回 カーシェアASP提供に興味を示す大手が・・・